子供が将来どのようなお口になるかは、最初に出会った歯科医師によって大きく左右されるといっても過言ではありません。当院では、お子さまと保護者さまと信頼関係を作った上で、治療は無理せず練習してから行うようにしています。

子供の場合は、特に虫歯に注意して、予防・検診を行っていきます。子供の歯は大人の歯と違い、やわらかく虫歯になりやすいです。小さな虫歯も放置しておくと急速に進行します。

大切なのはお母さまのお口の中の改善

虫歯菌は生まれたばかりの赤ちゃんのお口の中には存在しません。ところが奥歯が生えてくる1歳6ヶ月頃になると、周りの大人の唾液を介して虫歯菌が赤ちゃんに伝播することが分かっています。最も身近な母親からの感染が一番多いので、赤ちゃんのためにも、あらかじめお母さんの口の中の虫歯菌を減らしておくことが大切です。

食生活を見直しましょう

食生活から虫歯のリスクを改善するポイントは「砂糖の量」「飲食回数」「時間」「なにを食べるか」の4つです。まずは間食の回数を減らしてください。回数を減らせば自然と砂糖の摂取量も減ってきます。可能であればキシリトールなどの代用糖を使ったノンシュガーのお菓子の方が良いです。次に、規則正しい食生活を心がけてください。だらだら食いは避け、おやつはできるだけお口の中から早くなくなるものを選んでください。甘くなくてもお口の中に残りやすいものには要注意です。果物やスポーツ飲料野菜ジュースなどには意外と糖分が含まれていることがありますので注意してください。

フッ素・キシリトールによる虫歯予防

虫歯予防ではフッ化物の適正な応用は、虫歯予防に有益であることが科学的にも統計的にも実証されています。効果的なフッ化物応用の原則は「低濃度」を「高頻度」で使用することです。フッ素配合歯磨き剤でブラッシングした後は、お口のゆすぐ回数を少なくして、あえてフッ化物がお口の中に残るようにしましょう。そうすることによってフッ化物が細菌から歯を保護してくれます。またキシリトールなどの代用糖のガムやタブレットも虫歯予防に効果的です。当院では定期的に継続してフッ素塗布を行っていくことをお勧めしています。